ひみつの甘味堂
新婚ですが美貌の社長と離婚してもよろしいですか?
【本体1200円+税】

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●著:斎王ことり
●イラスト:蜂不二子
●発売元:三交社
●発行元:メディアソフト
●ISBN:978-4-8155-4031-9
●発売日:2020/10/30

離婚したはずの夫に執着溺愛されてます!

三十路を前に見合いしたもなかは、憧れの有名和菓子店の令息、京極蓮司と結婚する。「大丈夫。我慢して。ここは気持ちいいだろう?」美しい夫に優しく愛され幸せを覚えるが、彼は初夜以降ろくに帰宅せず、蓮司付きの美人秘書は彼との親密さを見せつけてくる。絶望で離婚を決意し家出したもなかだが、蓮司は彼女を探し出すと執着してきて!?




「――ん、ふ……」
 もなかの喉から、甘い息が漏れる。
 髪を撫でられるのがとても心地よい。誰かに髪を触れられるなんて、どれだけ久しぶりだろう。
 幼い頃、父に褒められた時以来だろうか。
 蓮司の長い指先に撫でられ、甘い舌で口腔を舐め回され、舌先を柔らかく咥えられる。
「は……あ……」
 時折わずかに離されるくちづけの合間に、呼吸をするも、すべて甘い喘ぎに変わってしまう。
「もなか……美味しい名前だ……。その名のとおり……甘いな……」
 彼の低い囁きが、唇に掛かるだけで胸がきゅんとしてしまう。
 凜とした姿も美しい。
 そして、彼の声も硬質で低音で、耳にするだけで肌がうずくほどだ。
 その声で自分の名前が囁かれるなんて幸運は、どこの神様がもたらしたものだろう。
「もなか……」
 今までその名前はからかわれたりしたことで、ちょっと引け目を感じていた。
 でも、彼の口からその名を聞けば、最高の可愛らしい名前に思えるから不思議だ。
「もっと……呼んでください……」
「もなか……。美味しい名前。可愛い名前だ……。初めて聞いたときから、印象に残ってた」
「ふふ……よかったです……。忙しい蓮司さんに印象付くなんて」
「ああ」
 彼は舌先を濡れた口腔から抜くと、もなかの襟元を開いてくる。
 着物の帯も解かれ、大きくはだけられた胸元から、覗く白い乳房を彼の唇が襲ってくる。
(この人が好き……今から……この人に抱かれるんだわ……私……きっと)
 でも、外の明るさが気になる。
 窓際にいるせいもあって、もなかの白い肌も、桃色の乳首も、彼にふれられている乳輪も、鮮烈なほど色鮮やかで、もなか自身が頬を染める。
「蓮司さん……もっと暗いほうが……私……」
 何せ、こんなこと、初めてだ。恥ずかしい。
 蓮司と初めてつながり合うことに強い期待がありつつも、羞恥心が勝る。
「奥ゆかしいんだな。ではこれなら……」
 彼がテーブルの上のリモコンを操作すると、窓に電動の鎧戸が閉まってくる。
「すごいんですね」
「これくらい、普通だよ」
 目を丸くするもなかをおかしそうに見ながらも、着物の中に顔を埋め、唇を胸の谷間に這わせてくる。
 あえて乳首を最初に責めるのではなく、胸と胸の間を責めてくるのは、性的に熟成した大人の男の証だろうか。それとも彼が慎み深く、がむしゃらに肉体関係を求めてこない紳士だからだろうか。
 とにかく、胸の間に彼の顔があるだけで、もなかは恥ずかしくなって足先をもじもじと擦りつける。
 その仕草が蓮司に悟られてしまったらしい。
 彼は唇を乳首に移しながら、指先をもなかの足と足の間に割り込ませ、着物の裾を開いていく。
 するりと流れていく鴇色の襦袢。床に落ちて、うねる帯。紫色の着物から、現れた白い肌が妙になまめかしくて、もなかはきゅっと目をつむる。
 ただ、自分が目をつむっても、まだ、自分の姿が彼にはっきりとみえてしまう。
 鎧戸が下ろされたとはいえ、暗闇ではない。
 薄ぼんやりとした明かりは普通に室内に入り込み、もなかの身体を照らしている。
 乱れた着物の中に浮かび上がる乳白色の身体は、もなか自身が見てもなまめかしく、気恥ずかしい。
 女性の身体。そして蓮司がもなかの乳首を唇に咥えながら、舌先でその先端を軽く舐めてくる。
 乳輪にそってなまめかしく動く舌先。
 彼の手がもなかの身体から着物を脱ぎ落とさせ、太股を割ってくる。
「あ……」
 思わず、小さく声が漏れた。
 彼の指が、陰唇の間を掠めたからだ。
 そしてそのまま、片足を抱え上げられた。
 開かされた足の間に冷気が流れる。
 もなかはとっさに開かされたその部分を手のひらで隠そうと動かしたが、手首を彼に押しとどめられてしまう。
「綺麗な身体だ……隠すな」
「で、も……はずかしい」
「綺麗だよ。君のここは」
 蓮司は陰唇の膨らみを指で撫でる。
 微かな恥毛がうごめいて、もなかの子宮がきゅんとする。
「もなか……綺麗だ。美味しい身体だ」
 彼はもなかの乳首を舐めあげながら、指先で陰唇の中をまさぐった。
 芽芯が指に触れて、震えるほど感じてしまう。
 ねっとりとした蜜が蜜壷からあふれ出て、とくんと漏れる。
「あ……、んぅ」

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