その悪霊、キスでお祓い致します!
イケメン社長は運命の恋人を逃さない
【本体1200円+税】

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●著:八巻にのは
●イラスト:白崎小夜
●発売元:三交社
●発行元:メディアソフト
●ISBN:978-4-8155-4065-4
●発売日:2021/9/30

ごめん。でも、君が可愛いのが悪い

「身体が君を欲しがって勝手に……」霊が見える体質のせいで失職した優衣は、イケメンかつ有名ゲーム会社の取締役の如月一馬に、彼を霊から退ける犲蘓有瓩箸靴謄好ウトされる。見えるだけで何もできない優衣だが、一馬とキスすることで除霊ができるのだった。強引に同居させられ、とまどいつつ彼に惹かれていく優衣だが、強力な悪霊に憑かれた一馬を助けるためには、体を繋げるしかなくて―!?




「どうし――」
「どうしたんですか、その動物たちは……!?」
 かけられた言葉を遮る勢いで驚いてしまったのは、一馬に纏わり付く動物霊の数である。
 初対面の時よりも数が増え、中には個々が混じり合い黒く靄になっているものもいる。
「呼び出された会議スペースに、群れがいてうっかり……」
「群れとか、いるんですね」
「いや、それより君こそどうした? 酷い顔色だぞ」
「これはあの、たちの悪い幽霊がさっきそこに」
「そこに!?」
 あまり取り乱すことがない一馬らしくない反応を怪訝に思いつつ、彼の手を借りてなんとか立ち上がる。
「まさか、襲われたのか?」
「いえ、すぐ消えちゃいました」
 へたっていたのもびっくりしただけだと説明していると、ようやく汗も引き気分も楽になってきた。
「あの、もしかしてここ事故物件だったりします?」
「霊感があるのに、そんな場所に住むわけがないだろう。ここはまだ新築だ」
「じゃあ一馬さんについてる……とか?」
「そ、そんなわけはない。動物の霊はよく見るが、人間の霊に纏わり付かれたことはない」
「じゃあ通りすがりかな」
「まさか、世に言う霊道的な物があったりするのか?」
「いや、そういう物はなさそうです。鬼門が近くにある感じもしないですし」
 だからこそ、あの幽霊はどこから来たのかと不思議になる。一馬に取り憑いているなら、もっと頻繁に出てくるだろうし、彼も目撃しているはずだ。
「まあ、通りすがりなら大丈夫か」
 先ほどは怖かったが、通りすがりの幽霊ならそう何度も会うことはない。それよりも今は火にかけっぱなしのシチューが気になって、優衣はコンロに手を伸ばす。
 だが火を消したその手を、突然一馬がぎゅっとつかんだ。
「優衣」
「……な、なぜ名前を!?」
 そしてなぜとても真剣な顔をしているのかと戸惑う。
 腕をつかまれたままなのが落ち着かなくて、それとなく外そうと試みるが上手くいかない。
 それどころか彼はぐっと距離を近づけてくる。瞳は僅かに潤み、それがなんとも言えない色気を醸し出していた。
(い、イケメンのアップ……無理……!)
 慌てるが、縮まった距離は一向に離れる気配がない。
 それどころか彼は突然、縋るように抱きついてきた。
「今から、ホテルに行こう」
「いや、いきなりセックスは敷居が高すぎます!!」
 思わず叫ぶと、一馬の身体が不自然に固まる。
「昨日初キス迎えたばかりの女ですよ。無理ですよ! 絶対無理ですよ! 一馬さんはワンナイトラブになれてて気軽にセックスできるのかも知れませんが、私は絶対に――」
「落ち着け」
 言葉の途中だったのに、頬を両手でぎゅっと挟まれる。
 恐る恐る仰ぎ見た一馬の顔には呆れが浮かび、先ほどの妙な色気はみじんもない。
(と言うかあれ、色気……だった?)
 今更のように思い出すと、優衣に欲情していると言うよりは何かに怯えている様子だった気もする。
 今も彼にしては妙にそわそわしているし、顔色も悪い。そのきっかけが幽霊の話だったと気づいて、ようやく自分が壮絶な勘違いをしていると察した。
「も、もしかして一馬さん……今滅茶苦茶ビビってます?」
「妙な勘違いをしてビビっていた君に言われたくない……」
 拗ねた顔で反論してくる所を見ると、図星のようだ。無駄に動揺しているようだし、もしかしたら名前を呼ばれたのも慌てていたからかもしれない。
「動物霊には全く動じないから、幽霊全般が平気なのかと」
「平気なわけがないだろう。今だって、君と無茶苦茶キスしたい」
 さっき間違えたばかりなのに、そう言って見つめられると変な勘違いを起こしそうになる。
「消してくれ、今すぐこれを」
「でも、こんな数の除霊なんて絶対に――」
 できないという言葉は荒々しいキスによって塞がれる。
 頭を手で抱えられ、わずかに開いた唇から舌を差し入れられると優衣の頭が真っ白になる。
 危うく倒れそうになった身体は一馬が支えてくれたが、そのせいで二人の距離がより近くなる。
 密着する身体はじわりと熱を持ち、戸惑う手が無意識に一馬のシャツに縋りついた。
 そのあたりでようやく我に返ったが、深まるキスにただただ翻弄される。
「……ん、……ッあ、ン……」
 口づけの角度を変えられるたび、必死になって呼吸をするが、そのたびにこぼれる吐息は妙に甘い。
「ま……って……、一馬…さん……」
 拒絶の声も、自分のものとは思えぬほど甘ったるい。
 名を呼んだことでようやく唇は離れたが、優衣を見つめる一馬の顔も、いつもとはまるで違った。
「待たない」
 自分を見つめる眼差しには不穏な輝きが宿り、唾液で濡れた唇を舌で嘗めとる仕草はあまりに艶っぽい。
 本気の色気に当てられ、優衣は固唾を飲んだまま凜々しい相貌から目をそらせなくなる。
「もっと深く、キスさせろ」
 切迫した声に、優衣は自然と頷いていた。
 そのあとですぐに我に返ったが、身体は止まらない。
(あのときと、同じだ……)
 初めてキスしてしまった時のように、一馬の言葉が勝手に身体を動かしてしまう。
 そして気がつけば再び理性が遠のき、されるがまま逞しい腕に抱き寄せられた。
 小柄な優衣との体格差を埋めるため、一馬が彼女を抱き上げキッチンカウンターの上に座らせた時でさえ、抵抗一つできない。
 それどころか自分から彼の首に腕を回し、二度目のキスを自分から引き寄せてしまう。
 キスの経験などほぼないのに、優衣は首を僅かに傾け一馬の唇を受け入れた。すぐさま差し入れられた舌にも自ら舌を絡め、より深い口づけを求めるように形の良い後頭部にそっと指を這わせる。
 指通りのいい髪をそっとかきあげると、一馬はすぐさま口づけを深めた。
 口腔を犯す舌は加減をしらず、初心な優衣には激しすぎるものだった。歯列をなぞられ、上顎をなぶられ、僅かな戸惑いの残る舌に絡みついては、甘い愉悦を引き出していく。
「……あ、……ッ、んん……」
☆この続きは製品版でお楽しみください☆

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ガブリエラ文庫アルファ
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2021/8/30に発行致しました、ガブリエラブックスの各電子書籍ストアでの販売が9/30頃より順次スタート致します。
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2021/8/30
電子書籍ガブリエラブックス
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『イケメン御曹司は子育てママと愛娘をもう二度と離さない』森本あき・イラスト/敷城こなつ
『乙女ゲームの悪役令嬢に転生したら、ラスボスの闇の王に熱烈に口説かれました』蒼磨 奏・イラスト/鈴ノ助

2021/7/30に発行致しました、ガブリエラブックスの各電子書籍ストアでの販売が8/30頃より順次スタート致します。

ガブリエラシリーズはKindle版・Renta!版・楽天Kobo版・Yahoo!ブックストア版等々にてご購入できます。この機会にぜひご愛読ください。


2021/1/25
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ガブリエラ文庫プラス
2作品販売お知らせ


12月刊電子書籍【ガブリエラ文庫プラス】
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2020/12/25に発行しました、現代物TLレーベル・ガブリエラ文庫プラス2作品の各電子書籍ストアでの販売が2021/1/25頃より順次スタートいたします。
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