イケメン社長は
再会したママと息子を
めっちゃ溺愛中
【本体685円+税】

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●著:水島 忍
●イラスト:天路ゆうつづ
●発売元:三交社
●発行元:メディアソフト
●ISBN:978-4-8155-2033-5
●発売日:2019/06/25

今はどうだろう? 今も僕を愛してる?

立石瑠佳は偶然テレビに自分と息子の大輝の顔が映ったことに気付き、不安になる。大輝は大会社の社長である父親、三上尚輝とそっくりだからだ。案の定、尚輝は瑠佳を捜しだし子供のために結婚しようと言う。瑠佳が彼から離れた理由を誤解したままの彼との結婚にためらう彼女だが、子供を思い承知する。「君からもっと愛撫してほしいんだ」久しぶりに身体を合わせ愛を確認する二人。しかし尚輝の父が瑠佳との結婚に難色を示して!?




結婚指輪……!
瑠佳は思わず食い入るようにそれを見つめてしまった。
「左手を出して」
彼は瑠佳の左手を取ると、薬指にそっと指輪をはめた。瑠佳はまるで結婚式みたいだと思いながら、厳粛な気持ちでそれを見つめていた。
「僕にもはめてくれ」
「えっ……はい」
瑠佳は妙にドキドキしながら、彼の左手を取り、薬指に指輪をはめていく。
「あなたもずっとつけておくの?」
「もちろん。結婚している限り、これは外さない」
彼は本気のようだった。まっすぐに視線を向けてくる。彼の決意がその眼差しから受け取れた。
「まだ君がここにいることに慣れないが、きっとそのうちこれが当たり前になると思う」
「そうね……」
彼が素っ気なかったのも、それが理由なのだろう。
瑠佳は肩から力を抜いた。すると、彼が瑠佳へと手を伸ばして、肩を抱き寄せていく。
「え……」
「指輪の交換の次は何が行われるか知っているか?」
もしかして……誓いのキス?
尚輝の顔が近づいてくる。瑠佳は目を閉じて、キスを待った。初めてキスするみたいな緊張が漂う。
彼はそっと唇を重ねた。
けれども、それだけではない。彼は瑠佳の唇を舌でなぞったのだ。誓いのキスでこんなことをするのはおかしい。
急いで身を引こうとしたが、逆に身体を引き寄せられた。ギュッと抱き締められて、舌が口の中にと入ってきた。
彼と舌を触れ合わせると、どうしても身体が熱くなってくる。四年経った今でも、条件反射みたいなものなのだろうか。不思議でならない。
自分達の縁はもうとっくに切れていると思っていたのに。
キスされると、身体だけは元に戻ったみたいだった。
彼もそうなのかどうか判らない。ただ、瑠佳は自分をコントロールできなかった。四年間、彼と離れていた間は、男性と何もなかった。だから、こんなふうに燃え上がってしまうのかもしれなかった。
恥ずかしい……。
少しキスされただけで、たちまち彼のものになってしまうなんて。
キスはますます深くなっていく。
最初はどんな経緯でキスをされたのか、記憶が薄れていく。ただ、彼とのキスに心を奪われている。自分から離れるつもりもなかった。
舌が絡み合い、いつしか瑠佳のほうからも彼にしがみついていた。
もう離れたくない。ずっとキスしていたい。
いや、それ以上のことも望んでいる。それを今の今まで、瑠佳は自分で気づいていなかった。もう忘れたつもりでいても、初めて愛した人は彼だから忘れるはずなんてない。
わたし……まだ彼を愛しているの?
自信はないが、身体が四年ぶりに目覚めたようになっていることを考えると、そういうことなのかもしれない。
彼の手が瑠佳のパジャマのボタンを外している。そして、開いたところから中に忍び込み、ブラの上から胸のふくらみに触れてきた。
まだ何も刺激されてないも同然なのに、何故だか身体がビクンと震える。
期待だけで、感じてしまう自分が恥ずかしかった。これほどまでに彼を求めているなんて、自分でも信じたくない。
彼はブラの上部から中へと、手を滑り込ませていく。
「あ……」
いつの間にか唇は離れていた。それも気づかないほど興奮していたらしい。
乳首が指で擦られ、たちまち身体の芯に火がついたようになる。直接触れられてもいないのに、秘部に甘い痺れを感じた。
こんなにも簡単に熱くなるなんて信じられない。
我慢したい。こんなに感じたくない。そう思うのに、そしてまだ大して触れられてもいないのに、強烈に快感を覚えている。
瑠佳は思わず腰をもじもじと動かした。
「どうしたんだ?」
彼はからかうように囁くと、乳首を指で摘まんで、少し強く弄ってきた。鋭い快感が身体を襲い、甘い喘ぎ声を出してしまう羽目になる。
「あ、あっ……あん……」
「こっちも触ってほしい?」
彼はパジャマのズボンの中に手を差し込んできた。ズボンの中というより、下着の中だ。秘部に直接触れられて、ビクンと大げさに身体を震わせた。
「もう蕩けているじゃないか……」
指摘されたことが恥ずかしかった。実際、大して愛撫もされていないが、そこはもう蕩けきっている。
「ベッドに行こう」
彼は上擦った声を出すと、手を引き抜き、瑠佳を抱き上げた。まさか寝室へ行くのに、抱いてくれるとは思わず、瑠佳は驚いた。
てっきり、優しくする価値もないように扱われるかと思ったのだ。だが、これから結婚生活を送る以上、そんなことをする意味はないのだろう。
彼は以前のように優しくベッドまで連れていってくれ、そのまま覆いかぶさるようにキスをしてくる。瑠佳は彼の首に腕を絡めて、必死でキスを返していた。
キスすることで、自分への疑いを晴らすつもりでいるのだろうか。いや、どんなにキスを返したところで、彼自身はそれを認めていないだろう。
やがて、彼は唇を離した。
「脱いでしまおうか」
彼は瑠佳の意見を求めなかった。彼がそうすると決めたら、そうなるのだろう。彼は瑠佳のパジャマを脱がせて、下着だけの姿にした。
出産前の身体つきとは違うはずだ。彼がじっくりと身体のラインを見ていることに、少し傷ついた。どうせ太ったと思っているに違いない。
ところが、彼は瑠佳の身体のラインを掌で撫でながら囁いた。
「綺麗だよ……」
「そ、そんな……太ったのに……」
「前は細すぎだったから、ちょうどいい」
彼はブラを外し、乳房を両手で弄ぶように柔らかく揉んでいく。
「あ……ん……」

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