険悪なお見合い、のち
甘々注意報が出ています
【本体685円+税】

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●著:森本あき
●イラスト:SHABON
●発売元:三交社
●発行元:メディアソフト
●ISBN:978-4-8155-2037-3
●発売日:2019/08/23

俺のものなんだから、ちゃんと用心しろ

花本華蘭は親の命令で、新久蒼介とお見合いさせられた末にお試しで同棲するよう強制された。イケメンで大金持ちの息子だが見合いの席にジーンズでやってきた非常識な彼から、華蘭は逃げたくて仕方ない。「裸を見てそそられなかったら、この結婚をなかったことにしてやる」蒼介の口車に乗った華蘭は服を脱ぎ、あちこち愛撫され感じているうちに抱かれてしまう。最初は抵抗するも彼を知るうち抱かれるのも結婚も嫌ではなくなり!?




「きゃああああああ!」
そうだ! わたし、全裸だった!
「ちょっ…離してっ…!」
「日本に帰ってきてから禁欲生活してたから、こんなに見事なおっぱいの持ち主を目の前にして我慢するとか無理。セックスしようぜ」
何を言ってるの! するわけないでしょ!
その言葉は唇から発せられなかった。蒼介の唇が重なってきたからだ。
「んっ…」
初めてのキスは、なんだか変な感じ。いやなわけでもないし、だからといって、したいわけでもない。
やわらかいものが当たってる。
それだけ。
ちゅっ、と唇を吸い上げられて、華蘭は、びくっ、と小さく震えた。
な…に…?
何度も吸いつかれているうちに、唇が自然と開いてしまう。そこに蒼介の舌が入ってきた。
「んんっ…!」
華蘭は驚いて、その舌を押し返そうとする。なのに、なぜか、蒼介の舌が絡められた。
「ふっ…ん…あ…ぅ…っ…」
ぴちゃ、ぴちゃ、と唾液の音が耳に届く。蒼介の舌を離したいのに、華蘭が舌を動かすとますます絡まっていく。
「ん…ぁ…っ…は…っ…ん…」
舌先をなぞられるたびに華蘭の体から力が抜けて、頭がぼーっとしてきた。
男性向けマンガで、セックスはどういうことをするのか、という知識はある。だけど、こんなふうに実際にされてみると、その知識なんてなんの役にも立たない。
蒼介の指先が華蘭の頬を撫でると、そのまま下に下りていった。鎖骨をくすぐられて、びくん、となる。
蒼介の手が、華蘭のおっぱいをやわらかく包んだ。
「んんんっ…!」
華蘭は蒼介の手を跳ねのけようとするのに、どうにもならない。蒼介の手がゆっくり華蘭のおっぱいを揉み始める。
「声を聞かせろ」
蒼介が唇を離した。
「やっ…んっ…んんっ…」
華蘭は唇を噛んで、声を我慢する。まさか、おっぱいがこんなに感じるとは思わなかった。
おっぱいでイっちゃう! みたいなセリフがあっても、そんなわけないでしょ、と冷めたふうに読んでいた。だって、自分でおっぱいを触ってみても、特にどうにもならなかったから。
きっと、喜ばせるために発した嘘のあえぎを本気にしているのだ、と。
でも、ちがう。おっぱいは感じる。
蒼介が両手で華蘭のおっぱいをやわやわと揉みしだいた。
「はぁ…ん…ふぇ…っ…ん…あっ…いやぁ…だめっ…!」
噛んでも噛んでも、唇がほどける。
「おっぱいが敏感なんだな。そういう子は好きだよ。セックスしてて楽しい。乳首はどう?」
どう、って…。
蒼介が華蘭の乳首をつまむ。
「ひゃ…ぅ…っ…!」
華蘭の体が跳ねた。
「うわ、乳首がすっげー敏感。いいよ、いいよ」
蒼介の指が乳首をゆっくり回す。つん、ととがっていくのが自分でもわかった。
「あっ…あぁん…やっ…ひ…ん…」
華蘭はもじもじと腰を揺らす。そうしないではいられない。
「いいね。とがり方も俺の好きな感じ。ぷつん、って乳首が出るのが好き。海外の女性は乳首が全然とがらなかったりするからな。豆粒…よりも小さいな。あれ、どのくらいだろう。指で触ってもあるかどうかわかんないぐらいな…」
「日本人と…つきあってるんじゃ…」
「ああ、それは、海外の女性の体が好みじゃない、って気づいたあと。おっぱいがおっきくても乳首は極小だし、乳輪もすげー小さいし、あんまりおっぱいいじられるの好きじゃないみたいだし、おしり揉めってうるさいし、これは俺のしたいセックスじゃないな、って思ったから、日本人にしたんだよ。初体験はアメリカ人。それも、結構な年上。何歳のときかは、いろいろアウトだから内緒」
知りたくないから、どうでもいい。
いまは、おっぱいを揉むのをやめさせないと!
「華蘭は乳輪もそこそこ大きくていい。乳輪も擦ってみようっと」
蒼介が、ぐるり、ぐるり、と乳輪を指でなぞった。
「ふぁ…ぁん…っ…やっ…そこも…だめぇ…!」
どうして、乳輪も感じるの…?
「お、いいな。きゅう、と一瞬、縮んでから、ぶわっとふくらんだ。こういう乳輪も好き。おまえのおっぱい、俺の好みだ。おめでとう」
おめでたくない!
「舐めようっと」
蒼介が右手を離して、そこに唇が迫ってくる。
「やっ…! だめっ…! 舐めちゃ…だめっ…だめっ…あぁぁぁっ…!」

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