うちの姫様を選ばないなんてどうかしてる!
若き皇帝はお付きの侍女を溺愛する
【本体1200円+税】

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●著:小山内慧夢
●イラスト:ウエハラ蜂
●発売元:三交社
●発行元:メディアソフト
●ISBN:978-4-8155-4058-6
●発売日:2021/6/30

これから全身全霊でお前を抱く。覚悟してもらおう

王女クリスティーヌの筆頭侍女マチルダは、ムイール帝国皇帝ケルネールスの舞踏会に招かれた姫に同伴し、姫様を馬鹿にした他国の姫とやりあった弾みで皇帝に不敬を働いてしまう。「主の事よりも、私のことで頭が一杯になるようにしてやろう」何でもするから主に類が及ばないようにと願うマチルダに伽を命じ、情熱的に抱いてくるケルネールス。皇帝の伴侶には姫様こそがふさわしいはずなのに!?




「あっ!」
 抵抗する間もなく抱き竦められ、唇が合わせられる。すぐに熱い舌が差し込まれ、マチルダのそれに絡みついた。
 擦り合わされ歯列を丁寧になぞられると背筋が戦慄く。
 ケルネールスがマチルダを抱く腕を強め、あたかも想い合う恋人のように寄り添う形になる。
 マチルダは場違いにも胸がときめくのを感じた。
「……って、ふ、あ……っ」
 思うさま口腔を貪っていたケルネールスがようやくマチルダを解放した。
 首を反らして、大きく口を開けて息を吸ったマチルダが安堵したのも束の間、今度はその首筋に舌が這わされた。
「……っあ、……んんっ」
 それは食い破ろうとするものではなかったが、ただ快楽を与えるものよりは幾分激しかった。
 ねっとりと舌を這わせ吸い付き、鎖骨に歯を当て徐々に官能の色を濃くしていく。  
 そうなるとマチルダとて平静ではいられない。
 緊張から官能への温度差の激しさがより早く身体の奥に火を付ける。
 それはじわじわと胎内を炙り、淫らな蜜を滴らせる。耐えきれず腿を擦り合わせると目敏いケルネールスはマチルダのドレスのスカートをたくし上げ、手を脚の間に潜り込ませる。
「や、……駄目です……こんなところで……っ」
 諫める声に力はなく、意図とは逆に男の劣情を煽る。下着越しに秘裂を上下になぞられ思わず戦慄いた腰に気付き、ケルネールスが、ふ、と息を漏らす。
「身体のほうがよほど正直だ……もっと素直になれ」
「っ!」
 まるで淫らさを肯定されたような気がして、マチルダは息を呑んだ。
 なぜか胸が締め付けられるように苦しくなり、下腹部がきゅんと鳴いた。ぶわりと感情が溢れ、涙が零れそうになる。
 しかしその瞬間、馬車が停まった。
「……降りるぞ」
「……、え……? あ……」
 マチルダは戸惑いながらもケルネールスに従い、馬車を降りる。
 このまま馬車の中で致してしまうのかと思っていたマチルダは肩透かしを食らった気分だった。
(いえ、あんなところでされても困るから、回避できてよかったんだけど……でも、なんだかモヤモヤする)
 降りた先は緑の濃い公園だった。
 きちんと手入れされた芝と考えられ配置された木々の群れが美しい。マチルダは久しぶりに緑に包まれてほっとしつつ、この公園に妙な既視感を覚えた。
(なんだろう、初めて来たところなのに知っているような……)
 既視感の正体を探ろうとキョロキョロしているとケルネールスが口を開く。
「ここは風光明媚だと名高いラムニルの景色を模して造られた公園だ」
「まあ、それで。どこか見覚えがある気がしたのです。さすがムイール帝国の造園技師は素晴らしい能力をお持ちですね。連れてきてくださってありがとうございます、陛下」
 既視感は正解だった。マチルダはひとときラムニルに戻ったような心地になり、頬が緩んだ。しかし次の瞬間急に腕を引かれ、一際大きな木の幹に背中を押し付けられた。
「きゃ……!」
「……そんな顔を、誰にでも見せているわけではないだろうな?」
 低く凄んだケルネールスが再び唇が触れるほど顔を近付けてきた。マチルダはあまりに急な出来事に目を白黒させる。なんのことを言われているのか図りかねているとケルネールスは再び口を開いた。
「せっかく我慢したというのに……私の前以外でそんな顔で笑うのは禁止する」
 どんな顔ですか、と混乱しているとケルネールスは長い足をマチルダの足の間に入れ閉じられないようにし、股を強く押し上げた。そこはさきほど触れられたときの熱が引いておらず、しっとりと潤んでいた。
「ひ、あぁ……っ! なにを……、やっ」
 急いたようにドレスの裾を絡げながら自らの足をあわいに擦りつけるケルネールスは性急で、マチルダは再び混乱する。
 彼の考えていることがわからない。
 まさかこのまま外で……馬車の中よりも状況が悪くなったことに気が動転する。しかしあとに続くであろう行為を知っている身体は甘く疼く。誰かに見られてしまう、と焦れば焦るほどに気分が淫らに高まっていく気がした。
 大きな手のひらで胸を揉みしだかれると乳嘴が硬くしこっていくのがわかる。いつもならば摘まみ転がされ舐られるそこが、今日はきっちりとコルセットを着けているためそれ以上刺激されない。焦燥感に身を捩るマチルダは新たな刺激に息を呑む。
 ケルネールスの指が下着の上から花芽を、ぐ、と押し潰したのだ。
「あっ!……お、おやめください……陛下……っん、あ……っ」
 既に敏感になっている花芽に蜜が塗りつけられ摘ままれると、マチルダの口からはしたない声が漏れた。
「は、やぁ、……ああ――っ!」
 身体をビクビクと震わせて極まる。まるで火でもついたように瞬時に身体が熱くなり、皮膚がじっとりと汗ばんだ。とろりと淫蜜が垂れ、下着を濡らしたが、それを気にする余裕もなく、マチルダは荒く息をついた。
「あ、……っ、はぁ……っ」
「……」
 極まった後で思考がおぼろげなマチルダは、これで終わりかと思い勝手に安堵したが、すぐにケルネールスの長い指が器用に下着を下ろし、濡れたあわいに差し込まれ嬌声を漏らす。
「ひゃ、あぁっ! 陛下、……ちょ、今まだ……ん、あっ!」
 達したばかりで敏感な中をぐちゅぐちゅと掻き混ぜられ、淫らな音が喘ぎ声と重なり耳を辱める。膝から力が抜け尻餅をつきそうになったマチルダの手をケルネールスが取って肩に掴まらせる。
「くそ……なんてことだマチルダ…… どこまで私を翻弄する……っ」
 その間もケルネールスの片手はマチルダの秘裂を解し続けている。体勢が変わると指が当たる箇所が変わって腰が揺らめいてしまう。マチルダは言われたとおりに肩に掴まったがそれでは耐えられなくなり、無意識にケルネールスの首に両腕を回して耐えた。
「……んっ、あっ、あぁ……っ」

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