スパダリ鬼上司にガッツリ捕獲されまして。
いきなり同棲♡甘々お試し婚
【本体1200円+税】

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●著:小出みき
●イラスト:壱也
●発売元:三交社
●発行元:メディアソフト
●ISBN:978-4-8155-4069-2
●発売日:2021/10/29

旦那になって、めちゃめちゃかわいがってやるから覚悟しろ

紫音は職場でいつも自分を睨んでくる上司で御曹司の孝仁に、不審な男たちから兄の借金で脅されているところを助けられる。紫音を睨んでいたのではなく、気になって見ていたという孝仁は借金の肩代わりと紫音との婚約を申し出てきて、二人はいきなり同棲することに。「結婚前に身体の相性も確かめておいたほうがいいよな」急展開にとまどう紫音に、彼女と絶対に結婚したい孝仁は溺愛を深めて!?




「──あの。昨日のことなんですが……。ほ、本気ですか……?」
「冗談でプロポーズなどしない」
「でも、なんでわたし……? 室長ならもっといい人がいくらでも……岡本さんとか」
「なんで岡本が出てくるんだ」
「え。いや、あの人室長のこと好きみたいだから」
「俺が好きなのは紫音だ」
 呼び捨てで宣言されても悪い気分ではなかった。ドキドキして落ち着かないが、イヤではない。でもやっぱり困惑してしまう。
「……で、でも。突然、好きとか言われても……信じられないというか。やっぱり室長、発熱の影響が残ってるんじゃないでしょうか。弱ってるときに親切にされると勘違いしがちとか、聞いたことありますし……」
「熱は関係ない。その前から俺は江端のことが好きだった」
「ええっ!? そんな、ありえませんよっ」
「とことん疑り深いな」
 母親と同じようなことを言われてしまう。
 そこへ前菜が運ばれてきて、ウェイターが去るのを待って紫音は小声で言い返した。
「だって、いつも睨んでたじゃないですか」
「睨んでない」
「睨んでましたよ! 絶対わたしに苛ついて、呆れてたはずです! どうしようもない、使えないポンコツだって思ってるに違いないです」
「おまえ自己評価低いなぁ」
「室長がハイスペックすぎるんですよッ」
 うーん、と彼は腕を組んで唸った。
「結果的に睨んだようになってしまったかもしれないが……そんなつもりはなかった。俺は江端に苛ついたことなどないし、呆れてもいない。気になって、つい視線が向いてしまうんだ」
「だからイライラして──」
「そうじゃなく」
 孝仁は目を泳がせ気味に咳払いした。
「かわいいな……と思ってさ」
 ぽかんと紫音は彼を見返した。
「かわいい……? わ、わたしが……ですか!?」
「うん。見るとなごむと言うか……ついかまいたくなって。膝に載せるとか頭をナデナデするとか。でもそれ実際やったらセクハラでアウトだろ?」
 セクハラというより、頭がどうかしたんじゃないかと心配されると思う。
「いかんいかんと我慢して、ああ、でもやっぱりかまいたいなぁと葛藤してると、つい睨むような目付きに」
「…………室長、目が悪いんですか」
「両目とも一・五だ」
「乱視入ってますね!」
「入ってないって」
 ハァ、と彼は溜め息をついた。
「わたしなんか、室長が見とれるほどかわいいはずありませんよ!」
「なんでそんなに疑り深いんだ。男にトラウマでもあるのか?」
「別にありませんけど。付き合ったことすらないですし」
「そうなのか?」
 はっ、しまった! 
 二十六にもなって恋愛未経験かよ、と失笑されるに違いない。
 覚悟したが、孝仁はまじまじと紫音を見つめたかと思うと、なんとも言えず嬉しそうな笑顔になった。
「そいつはラッキーだ。だったら江端、俺を最初の男にしてくれよ。で、気に入ったらそのまま最後の男にしてもらえればありがたい」
「……」
 唖然とする紫音を、彼は上機嫌に見つめている。
「とりあえず、食べよう。その前に乾杯だ」
 注がれたままになっていた白ワインのグラスを彼が取り上げ、紫音はためらいつつグラスを合わせた。
 きりっと冷えた辛口のソアーヴェ。フルーティーな中にもかすかな苦みが感じられる。確かソアーヴェはイタリア語で『心地よい』という意味だと何かで読んだことがあるような。
(……変なの。室長のこと、尊敬してるけどなんか苦手で……。話しかけられただけで緊張して冷や汗かいてたくらいなのに)
 ふたりで食事するのも二度目……いや、あの朝食も含めれば三度目だから? 
 食事を進めながら、孝仁が尋ねた。
「江端。俺のこと、嫌いか?」
「き、嫌いじゃないですよ」
「正直に言っていいんだぞ」
「嫌いじゃありません。本当です。……でも、その。いきなり、結婚……というのは」
「俺は前から考えてた」
「そっ、そうなんですか!?」
「ご両親にも会えたし、流れ的にもいい機会だと思って」
「できればその前に言ってほしかったんですけど……。その、前振りと言いますか」
「うん、だからお試しで同居してみよう」
 にっこりされて紫音は固まった。
 おかしい。ブリザードビームより破壊力を感じるのは何故だろう。
「ご両親にもそう言っておいたんだが、聞いてないか?」
「き、聞きました」
「まぁ、そう堅苦しく考えることはない。お試し同居してみて、どうしてもイヤなら婚約を解消する」
「婚約なんていつしました!?」
「したよ、昨日。ご両親に挨拶して、結婚の許可を得た。あとは紫音の意向次第だ」
 順序が逆なんじゃ!? ああ、一気に囲い込まれてる気がする……! 
「無理に今の住まいを引き払わなくてもいい。必要なものだけ持ってうちに来てくれれば。ちゃんと専用の部屋はあるし、プライバシーは保証する」
「はぁ……」
「しばらく生活してみて、絶対無理だと紫音が判断したらこの話はなかったことにする。立て替えた借金は迷惑料ということで、返せとは言わないから安心しろ」
「いや、それは」
「いいんだ。ご両親とも話した。結婚するなら結納金代わり、破談なら迷惑料代わりということで双方ともに納得した。今、正式な契約書を作らせてる」
 結納金だろうが迷惑料だろうが、三千万は多すぎませんか……!? 
「……室長にばかり不利な取引だと思うんですけど、それ」
「紫音を奥さんにできるなら三千万なんて安いもんだ」
 自信満々に言い切られ、返す言葉がない。
(三千万に見合う奥さんになれる気がしないよ〜!)
「まぁ、いきなり好き好き言われても信じがたいのはわかる。ブリザードを従えたホッキョクグマに迫られては、アザラシは恐怖だろうしな」
「えっ……」
 ニヤッとされて紫音は青くなった。
(な、なんで室長が知ってるの!?)
 いつ口を滑らせたんだろう。全然覚えがない! 
「しかし紫音がアザラシというのは言い得て妙だな。うん、あれだ。タテゴトアザラシの幼獣だな。真っ白でかわいいんだぞ〜。まさに紫音そのものだ。撫でくり回したくなる」
「……やっぱり室長、目がおかしいですよ!」
 言い返しながら、雲の上のような存在だった孝仁といつのまにか対等に喋っている自分に気付き、紫音は驚きととまどいを感じていた。

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『覇王の激愛は止まらない!? 辺境の姫ですが皇后にされそうです!』藍井 恵・イラスト/藤浪まり

2021/9/30に発行致しました、ガブリエラブックスの各電子書籍ストアでの販売が10/30頃より順次スタート致します。

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12月刊電子書籍【ガブリエラ文庫プラス】
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