乙女ゲームの転生6回目で、
御曹司とのバッドエンドな恋が溺愛ルートに変わりました♥
【本体1200円+税】

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●著:七福さゆり
●イラスト:敷城こなつ
●発売元:三交社
●発行元:メディアソフト
●ISBN:978-4-8155-4093-7
●発売日:2022/8/30

約束するよ。幸せにする

ブラック企業のOLから乙女ゲームの主人公に転生したことに気付いた梨花。攻略対象キャラの一人、修二と結婚初夜を迎えるが、既にこれがラストチャンスの六回目の人生だった。前回の人生までずっと冷たくされてきた修二に構わず、梨花が自由に振る舞うと、修二はそれを面白がり彼女を溺愛してくる。「遠慮せずにいやらしい声を出せばいいよ」優しく愛されとまどう体。今度こそ幸せになるかも!?




「梨花、緊張してる?」
「……人並みには」
「へえ、そうなんだ」
 過去五回の初夜、いつも面倒くさそうに私を抱いていた修二、今日はなぜか楽しそうな顔をしていた。
 なんで……っ!?
「梨花」
 気が付いたら俯いてしまっていた。名前を呼ばれて顔を上げると、唇を奪われる。
「ん……」
 ちゅ、ちゅ、と唇を吸われ、私も吸い返した。
 キス、気持ちいい……。
 悔しいことに、修二はこういうことが上手だ。愛情がなくて空しさはあったものの、いつもおかしくなるんじゃないかってぐらい気持ちよくなっていた。
 さすが十八禁乙女ゲーム……。
「んぅっ……」
 修二の長い舌が入ってくる。別の生き物なんじゃないかって思うぐらい器用に動かし、私の咥内を隅々までなぞっていく。
「んん……」
 気持ちよくて、ゾクゾク鳥肌が立った。こうして舌を合わせていると、頭がぼんやりしてくる。私は夢中で修二の動きに合わせて舌を動かす。
 修二は唇を離すと、私の顔をジッと見る。
「修二?」
「……梨花、キスの経験はあるの?」
「な、なんで?」
「なんか、初めての反応とは思えないというか……」
 ギクッと身体を引きつらせる。
 しまった。過去の経験を思い出したことが仇になった……!
 そうだよね。初めてのキスの時って、緊張で唇も舌も動かせなかったっけ。
「随分俺好みのキスをするなぁと思って」
 そうでしょうね。教えてくれたのは、あんただよ……なんて言えるわけもなく……。
「そ、そう? 初めてだけど……」
「へー……よほど相性がいいのかな?」
 危ないところだった……!
 私の嘘で納得したらしい修二は、私のガウンの紐を解く。ブラはしていないから、ガウンを脱がされるとショーツだけだ。
 修二の視線を感じると、顔が熱くなる。
「あれ、ブラしてないの?」
「だって、寝るだけだし……何? なんか文句でもある?」
「ない。でも、初夜だから、とんでもなく気合いを入れたドスケベな下着をつけてるんじゃないかなーと思ってたんだけど」
「だからあんたとの初夜にそんな気合いを入れるはずが……ってドスケベ!? ドスケベって何! 私にどんなイメージ持ってるの! 私、どっちかって言うと清楚系でしょう!?」
「自分で言うんだ?」
「だって、そうでしょ?」
 箱入り娘のお嬢様! ドスケベな下着からは程遠いイメージでしょ!?
 ショーツに手をかけられた。私は反射的に脱がしやすいように腰を上げる。
 あ、まずい。これも「脱がせやすいように腰をあげるか、自分で脱ぐかして」と言われて、するようにしていた癖だ。
「乗り気じゃないのに、脱がせやすいようにしてくれるんだ?」
「ま、まあ、ね。気遣いだよ」
「それは、どうも」
 よかった。不思議に思われてはいないみたい。
 ショーツを脱がされ、とうとう生まれたままの姿にさせられた。修二に何度も身体は見られているのに、恥ずかしくて顔が熱くなる。
「まあ、確かに梨花はどちらかと言えば清楚な印象だけど……」
「え、まだ、その話、続けるの?」
「清楚な人ほど、ドスケベな下着をつけてそうだなと」
「いや、偏見でしょ! 意味わかんない……何、そのイメージ……」
 修二が自分のガウンの紐を解くのを見て、サッと目を逸らす。
「梨花はつけないの? そういう下着」
 脱ぎ終えた修二は私を押し倒すと、首にキスしながら、胸を揉み始めた。
「つけるわけ……んっ……ない……でしょ……」
 首筋に息がかかるたび、指が胸に食い込むたびに、身体がピクピク動いてしまう。
「じゃあ、持ってる?」
「……っ……持ってない」
「そうなんだ。俺がプレゼントしてあげようか」
「い、いらないから……っ……」
 手の平に擦れて、胸の先端がだんだんと尖っていくのがわかる。
 なんか、おかしい……。
 過去五回、初夜の時の修二は、私をどう触れば感じるか、探るような動きをしていた。
 そして回数を重ねるたびに学習して、愛情はなくとも、とんでもなく気持よくしてくれたのだけど……。
 初夜なのに、最初からツボを心得ている……ような?
「遠慮しなくていいよ。プレゼントしたら、着て見せてね」
「何、自分は親切☆ みたいな言い方してんの! あんたが見たいだけじゃないの!?」
「うん、そう。俺好みの下着をプレゼントしてあげるから、楽しみにしていて」
 それにこの饒舌な男は、誰?
 いや、修二だよ! 修二なんだけど、なんか違う! 過去五回の人生でエッチした時、修二はいつだって必要最低限しか話さなかった。
 それも「痛くない?」とか、えーっと……「そろそろ入れる」とか、そういうの!
「いらないから! んんっ……」
 尖った胸の先端を指で撫でられ、エッチなくすぐったさが襲ってきて、身体がビクビク跳ね上がる。
「は……んんっ……」
 修二が先端を撫でたり、抓んだり、抓んだまま指を擦り合わせたりして弄られると、そこからお腹の奥まで痺れるような甘い快感が広がった。

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