契約離婚
花嫁は御曹司に甘く囚われる
【本体685円+税】

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●著:麻生ミカリ
●イラスト:天路ゆうつづ
●発売元:三交社
●発行元:メディアソフト
●ISBN:978-4-8155-2054-0
●発売日:2020/06/25

抱きたくてたまらない。きみが欲しい


家族に政略結婚を命じられ、名家の御曹司の俊輔に嫁いだ優笑は、穏やかな彼の許で幸せに暮らすも、自分は契約上の妻だと自覚していた。二年目の結婚記念日、優笑は俊輔から離婚届を渡され、悲しいが何も言えない。二人で出かけた後、これが最後だからと想いを告げた彼女に、彼はやっと言ってくれたと優笑を情熱的に抱く。「俺を好きなんて初めて聞いた。ずっときみから欲しかった言葉だ」妻の本音を引き出そうとする彼の真意は!?




「ん、んっ……」
「ほら、キスをやめないで」
 足の間を指がなぞる。縦にすうっと指がかすめて、優笑は思わず腰を引いた。けれど、うしろから腰を支える彼の左手が逃げを許してくれない。
 ――そんなところ、さわっちゃ駄目なのに……
 下着は、すでに糸を引くほど濡れていた。それを意識すると、ますます甘い蜜があふれだす。
 俊輔の指は、下着の上から亀裂を往復し、ぽちりと膨らんだ花芽をとらえた。
「ひ、ぁ……っ、そこ、やぁ……」
「ここだね」
 淫芽は優笑の羞恥心に反して、ぷっくりと充血してきている。それを布越しにすりすりと撫でて、俊輔がせつなげな息を吐いた。
「こんなに濡らしてくれて、夫冥利に尽きる」
「……っ、や、やだ」
「濡れているほうが、優笑も気持ちよくなれるんだよ。ほら、ここ」
 とんとん、と素早く二回、彼の指が芽をノックする。膨らんで敏感になった部分は、触れられていっそう感じやすくなっていく。
「直接、さわるよ」
 下着の脇から、彼の指がすべりこんでくるのがわかったけれど、優笑は足を閉じることができなかった。俊輔の与えてくれる快楽は、蜜のように甘く、思考を麻痺させる毒を持ち合わせているのだ。
「あ、あ、あっ……!!」
 媚蜜を指でまぶされて、優笑はがくがくと腰を前後に揺らす。淫芽は蜜でつつまれて、彼の指が表面をすべるたびに痛いほどの悦びを訴えていた。
「剥いたらつらいかな。ちょっとだけ」
 彼が何を言っているのかわからず、ただ必死に肩にしがみつく。
 そうしていると、花芽をなぞっていた指がくいっと何かを押し上げるような動きをした。
「! ……っ、ァ、あぁ……っ」
 包皮を剥かれ、むき出しになった快楽の粒は、それまでとは比べ物にならないほど強い刺激にさらされる。
「や、怖い……っ」
「痛い?」
 痛みと勘違いするほどの悦びは、一瞬で優笑の体を高みへと連れ去りそうになっていた。
「痛くないなら、このまま」
 指が動くたびに、蜜が粘着質な音を立てる。それから数秒と立たず、優笑は初めての果てへと追い立てられた。
「――……っ、ァ、あ、あああ、ぁ、っ……」
 自分の体を支えられない。上半身を倒して俊輔にすがりつき、腰だけをはしたなく自分から振る。
「優笑、ごめん。イッたばかりなのはわかるんだけど、俺も少しだけ気持ちよくしてくれるかな?」
「ご……めんなさ、わたし、だけ……」
 浅い呼吸で必死に返事をすると、俊輔は「俺がそうしたかったんだよ」と優しい声音でささやいた。
 彼の言うがまま、太ももを跨ぐ。ほとんど、俊輔のあぐらの中に座ってしまったような格好だ。
 デニムの前をくつろげて、下着を押し上げる劣情が先端だけ姿を見せていた。
 ――あれを、受け入れるの……?
 頭ではわかっていても、体がこわばる。臍につくほど反り返った俊輔のそれは、美しい彼の顔にそぐわないほど凶暴だ。
 俊輔は両手で優笑の臀部をつかみ、互いの腰を密着させる。
「今は、まだきみを抱けない」
「え……?」
「だけど、一緒に気持ちよくなりたいんだ。優笑のかわいい声を聞きながら、俺も感じたい」
 優笑の下着越しに、彼の熱がぴたりと亀裂に割り込んできた。柔肉を押し広げた劣情が、花芽めがけて縦に動かされる。いや、優笑の腰のほうが動かされているのかもしれない。
「ん、んんっ……」
 縦に往復する雄槍は、蜜口から淫芽までを何度も何度もこすり立てた。
「あたたかくて、やわらかいな」
 先ほどよりもかすれた俊輔の声は、どことなく熱に浮かされたような響きがある。
「き、気持ち、いいですか……?」
「とてもね」
 彼の返答に、優笑は自分から腰を押しつけた。ぐっしょりと濡れた下着越しに彼のものを縦に扱く。
「は……ぁ、あっ、わたし、も……」
「優笑、キスしようか。キスしながら、一緒にイこう?」
 俊輔が舌を出し、優笑はそれに吸い付くように唇を重ねた。自分から彼の舌を吸って、みだりがましく腰を振る。男女の行為として優笑が持っていた知識より、今の自分はずっと浅ましく、はしたなく、いやらしい。だが、そんなことを考える余裕はなかった。ただ、目の前のこの男を愛しいと思う。彼に気持ちよくなってほしい、そして彼と一緒に悦びを感じたい――
「ああ、優笑、優笑……っ」
 臀部をつかむ俊輔の手に力が入った。
 彼が突き上げるように腰を揺らし、優笑は二度目の果てに奥歯を噛みしめる。
 それと同時に、腹部に熱い迸りを感じた。
「あ、っぁ、熱、い……」

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