●著:竹輪
●イラスト:氷堂れん
●発売元:三交社
●発行元:メディアソフト
●ISBN:978-4-8155-4305-1
●発売日:2023/01/30
僕も、愛してる。ずっと昔から、君だけをずっと
母の連れ子で伯爵家に入ったリペアは、義父から冷遇され優しい義弟のルークと接触しないよう監視されていた。下劣な男性と結婚を強いられ家出を決めたリペアに、ルークはそれを手伝うふりで一緒に出奔してしまう。「愛してる。ずっと昔からリペアだけを」二人だけの幸せな生活。だが彼の伯爵家の跡取りの立場を慮るリペアは、母の訃報を知り、彼女に教わった一度限りの魔法で時戻りを試みるが!?
「リペアしかいらないんだ。愛してる」
「私も……愛してるよ、ルーク」
「僕と結婚してくれるよね?」
「えっ?」
真剣なルークの瞳と視線が交わる。
ルークと結婚……もちろんできたら嬉しいけれど。
急なことに答えを考えあぐねているとルークの顔がすぐそこに近づいていた。
「リペアを誰にも取られたくない」
「ん……」
ルークの唇が私のそれに重なった。
以前のような事故やはずみではない。キス……。
今私たちは愛を告白し合ったのだ。……急に実感が湧いてきて気持ちが昂る。
「愛してる、リペア」
「私も……愛してるわ、ルーク」
ルークとキスをすると頭の中がフワフワした。
どんどんと愛おしいという感情が溢れてきて、堪らなく幸せになる。
ルークも同じように思ってくれている。
両思いだったんだ……。
そう思うと嬉しくて、胸が締め付けられる。
求められるように、自分も求めたくて角度を変えて入ってくるルークの舌を受け入れた。
クチャクチャと唾液がかき混ぜられるように合わさって、溶け込んでいく。
脳天がしびれて、ルークのことが愛しいとしか考えられなかった。
だんだんと力が抜けて立っていられなくなると、ルークが私の膝裏に腕を入れて持ち上げてベッドに運んでくれた。
そっとベッドの上に下ろされて、一息つくと、今度はルークが私の上にのり上げてきた。
「ルーク……?」
「自分が今どんな顔をしているかわかる? 僕のこと、欲しがってる顔だ」
そう言ったルークも私を蕩けた表情で見ていた。
そうしてすぐに引き寄せられるようにまたキスが始まって、私のドレスのボタンにルークの指がかかった。
キスで朦朧としている間にプツン、プツンと胸のボタンが外されていく。
緩んだドレスを肩から下ろしてルークが素肌にキスをした。
くすぐったくて体がぴくりと反応する。
そうこうしていると服の上から私の胸のふくらみを堪能していたルークの手が止まった。
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