●著:クレイン
●イラスト:白崎小夜
●発売元:三交社
●発行元:メディアソフト
●ISBN:978-4-8155-4028-9
●発売日:2020/07/30
諦めて俺のものになればいいんです
伯爵令嬢ユリアナは義弟アロイスが生家に連れ戻される際、前世の記憶を取り戻す。彼は最推しキャラだった。当て馬役の彼を幸せにするため努力する彼女だがアロイスは記憶と違って物語のヒロインには興味をしめさず!?
「んっ……!」
くすぐったさに、思わず声を上げる。すると、アロイスは小さく笑った。
そして、両手で胸を揉み上げる。彼の大きな手のひらであっても、私の乳房は納まりきらないほど大きい。
「はあ、柔らかい……。女性の胸ってこんなに柔らかいものなんですね」
うっとりと言うアロイスに、私は恥ずかしくてたまらなくなる。
「つ、続けるの……?」
動揺して上擦った声で聞けば、アロイスは「もちろん」と楽しそうに答えた。
「さすがにここでは最後までしませんよ。でもずっと我慢していたんです。少しくらい味見させていただいてもいいでしょう?」
「そ、そういうものなの?」
するとにっこりと笑って、アロイスは再度私の唇を塞ぎ疑問を黙殺した。やはり悪い営業に騙されている気がする。
あまりにも想定外な状況下で、冷静な判断ができなくなっている自覚があった。
彼の唇が少しずつ下へと移動し、首筋を這って、胸へと辿り着く。そして、その色づいた頂をちゅうっと軽く吸い上げた。
「んんっ!!」
思わず高い声が漏れてしまう。ツンっとした疼きが走り、私の乳首が勃ち上がるのがわかる。
それから、軽く歯を立てたり、舌で押し潰したり、強く吸い上げたり、優しく撫でるように触れられたりと、私の反応を見ながら、彼は胸を弄ぶ。
「やっあ、あぁっ……! ひっ!」
その度に痛痒いような、甘い快感が走り、下腹部がきゅうっと締め付けられるような感覚を繰り返す。
それは、解放されたいような、このまま囚われていたいような、不思議な感覚だった。
こんなことをしてはいけないと、頭のどこかが警鐘を鳴らすのに。
アロイスの青玉の目に映る私は、酷く淫靡な顔をしている。恥ずかしくて死にそうだ。
「気持ち良いですか?」
嗜虐的な顔でそんなことを聞いてくる推しがエロい。こんなことが、あってもいいのだろうか。あの作品は成人向けではなかったはずなのに。
やがてアロイスの手が私の胸から離れ、ドレスの裾から足元へと忍び込む。
そして形を確かめるように、彼の手のひらが私の太腿を撫でていく。
「ひ……、あっ」
思わず膝を擦り合わせると、アロイスの逞しい腕が私の脚を割り開き、妨害してくる。
くちゅりと小さな水音が聞こえた。私の体から湧き出ている何かによって。
「やっ……ああ、恥ずかしいの……」
「ああ、可愛い。ユリアナは本当に可愛い。ずっと、ずっとこうしたかった」
乳房に顔を埋めたまま、アロイスが熱に浮かされたように幼げに呟く。
そしてとうとう、私の脚の付け根に彼の手が到達してしまう。躊躇なくドロワーズが下され、私の下生えを指先で弄び、それから、そこにある割れ目に、指が這わされた。これまで、誰にも触れられたことのない、敏感で傷つきやすい場所。
そんなところを無防備に彼にさらけ出している自分が、信じられない。
「あああっ!!」
わかりやすいはっきりとした快楽に、私はたまらず高い声を上げた。
アロイスの指が、割れ目を何度も何度も往復する。そこからどんどん蜜が溢れ出すのがわかる。
やがてその割れ目の上部にある硬くしこった小さな芽を、指の腹が擦り上げた。
「や、あああああ!!」
これまでとは比べ物にならない、痛みにすら感じる快感に、私は逃げようと身を捩らせた。
だがアロイスに動けないようにしっかりと体重をかけて押さえつけられ、執拗にその突起をいたぶられた。
優しく、時に強めに、何度も何度も繰り返し愛でられ、何かがじわじわと体の内側に溜まっていく気がする。
「やぁっ……! だめ……。おかしいの……」
くちくちとかき回される水音がどんどん大きくなっている。十分に濡れたところで、アロイスの指が、私の入り口を見つけて、そっと入り込んできた。
「あ、ああ……!」
本当にそんなところに穴があるのだな、などと妙な感慨に浸っていたら、花芯を弾かれて、思わず腰が浮く。
ぐにぐにと膣壁を刺激されながら、同時に花芯をいじられ、私はもう息も絶え絶えだった。
繰り返し容赦なく与えられる快楽に、視界が潤み、堪えられず涙がこぼれる。
「あ、ああ、あああああああ!!」
そして、ぐりっと強く限界まで腫れ上がった花芯を押し潰された瞬間、私は絶頂に達した。
「や、あ、ああああ」
がくがくと足が震え、蜜洞が脈動を繰り返してアロイスの指を締め付ける。
私は助けを求めるように、目の前のアロイスの大きな体にしがみついた。
そして、大きな波が去って、脱力し、小さく痙攣を繰り返す私に。
「――ほら、もう諦めて、俺を愛しているって認めなさい」
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