【3月28日発売】転生陰キャ令嬢とヤンデレ大公 引きこもりなので束縛執着溺愛ルートは大歓迎です【本体1300円+税】

amazonで購入

●著:七福さゆり
●イラスト: 池上紗京
●発売元:三交社
●発行元:メディアソフト
●ISBN:978-4815543617
●発売日:2025/3/28


キミは俺を興奮させる天才だな


乙女ゲームのヤンデレキャラ・ダーフィトの元妻に転生したことに気付いた元日本人のベアトリス。彼は前世の最推しだったが、妻の外出を禁じ、その命に背いた妻を殺すという重すぎるヤンデレ。つまり、ベアトリスは殺される運命にある妻……のはずだった。しかし、前世では陰キャで引きこもりだった彼女は家にずっと居ても平気。そんなベアトリスを訝しがっていたダーフィトだったが、ある日を境に突然ベアトリスを求めはじめ、愛欲溺愛ルートに突入する。だが、そんな2人の前にゲームの正ヒロインが現れ……。





ダーフィトは翌日に熱が下がり、一週間も経った頃には、すっかりよくなったようだった。
ダーフィトの傍について看病をした疲れが残っているということを口実に、彼の看病をした翌日、庭へ出ようというモニカの誘いを断ることに成功。
味を占めて次の日も断って、成功した。
でも、三日目からは、そんなに怠いということは、風邪を貰いなおしてしまったのでは? と心配されたため、庭へ出ることになってしまった。
花が綺麗だから見て回ろうと言われ、かなり歩かされてとても疲れた。翌日も、さらにその翌日も庭に出ることになり、ちっとも引きこもれない。
歩くし、階段は上り下りするし、とても疲れた。せめてパニエが脱げたら楽なんだけど、そうもいかない。
「それでは、私は下がらせていただきますね。おやすみなさいませ」
「ええ、今日も一日お疲れ様。おやすみ」
扉が閉まると同時に、大きなため息を零した。
「はぁぁぁ〜……疲れた」
ちなみにここは夫婦の寝室だ。ダーフィトが来ることはないので、広いベッドを私が独り占めしている。
そして、レースやリボンがたっぷりとあしらわれたナイトドレスを着せられている。
胸元も大胆に開いていて、明らかにそういう時に着るんだろうなぁとわかるようなデザインだ。ダーフィトに見られることもないというのに……。
モニカがしっかり明かりを消していったので、真っ暗だ。
寝る前には本を読みたいんだけどなぁ……。
駄目元でカーテンを開けてみる。
「うーん……」
満月で明るいとはいえ、文字を読むのは厳しそうだ。
この世界の照明は、ランプかろうそくしかない。ランプは置きっぱなしだから、そのうち、モニカに内緒でマッチを手に入れよう。そうすれば本が読める。
問題はどうやって手に入れるか……よね。私の傍にはいつもモニカが付いているわけだし。
「うぅーん……」
ベッドに腰をかけ、腕を組んで悩んでいると扉が開いた。
「モニカ? 何か忘れ物?」
扉の方を見ると、そこに立っていたのはダーフィトだった。
「ダ、ダーフィト様? どうなさったんですか?」
「……ここは、夫婦の寝室なんだ。俺が入っても問題はないだろう」
「まあ、そうなんですけど……」
問題はないけど、何事? 何の用があってここに?
ダーフィトはツカツカと入ってきて、ベッドに座った。
あれ、ここで寝るってこと?
「何をしていた?」
「え、何をと仰いますと?」
「座って何かを考えていただろう?」
「ああ、寝る前に本を読みたいんですけど、モニカが夜更かしはいけないって、明かりを消しちゃうんですよね。だから、どうにかして、マッチを手に入れる方法はないか考えていたところです。あ、モニカには内緒ですよ?」
「そういえば、俺の看病をしていた時も熱心に本を読んでいたな。キミがそんなに読書家だったとは驚いた」
「そうなんですよ。ガイスト大公家は本が豊富なので、楽しく過ごさせていただいています。まあ、欲を言えば、もう少し恋愛小説が多いといいんですけどね」
昔の恋愛小説は少しだけある。でも、最近のものは揃っていない。
「……そうか」
「ところで、どういう風の吹き回しですか?」
「なんのことだ?」
「今まで夫婦の寝室を使わなかったのに、どうしたのかなぁと思って」
「……俺が来たら、嫌なのか?」
月明かりで、彼の顔が見える。
とても不安そうな表情を浮かべ、声はとても小さい。静かな部屋だから聞こえたものの、何か物音があれば絶対にかき消されていた。
私に嫌がられるのを、恐れているの?
え、何それ、可愛い……。
「まさか、嫌じゃないですよ」
そう答えると、安堵の表情を浮かべるのがわかった。
か…………っっっっっ!
可愛い……どうしよう。推しが可愛い……!
「ダーフィト様こそ、嫌じゃないんですか? 私と一緒に眠ること」
「…………別に」
ヤンデレのはずが、ツンデレ〜〜 !?
「そうですか。嫌われていないのならよかったです」
ベッドに腰を下ろすと、ダーフィトが覆いかぶさってくる。
「きゃっ……ダ、ダーフィト様? んっ!」
驚いていると、唇を重ねられた。
「な、何を……」
「キミが夜の営みを望まなくても、俺はガイスト大公家の後継ぎを作らなくてはならない」
「は、はい」
てっきりエッチはなしかと思ってたけど、あるんだ!?
ゲーム中には、ベアトリスとエッチしたかどうかは書かれていなかった。今こうして迫られているということは、きっとしていたのだろう。
十八禁乙女ゲームを買っているんだから、もちろんそういったことにも興味はある。
処女のまま生きていくと思っていたけれど、推しに抱いてもらえるなんて、我が人生に一片の悔いなし!
…………悔いはないと言っても、死にたくないので、そこのところは誤解しないでほしい。
ダーフィトが、ちゅ、ちゅと唇を吸ってくる。
「ん……んん……」
唇を吸われるのって、すごく気持ちいい……。
結婚式の誓いのキスの時は、一瞬触れるか触れないかっていう軽いものだったから、わからなかった。これはハマっちゃいそう。
シュルッと音が聞こえる。何の音だろう。目を瞑っているから、わからない。
……あ、ガウンの紐を解く音かな?
音の正体に気付いた瞬間、両手を掴まれた。
ん? え?
掴まれた手をなぜか頭の上にあげられたかと思えば、ギュッと手首を縛られた感覚がある。
な、何?
唇が離れたと同時に目を開けると、私の両手首はガウンの紐で結ばれ、ヘッドボードに括りつけられていた。
「え……っ!? ちょ……っ……ダーフィト様、ど、どうして、こんな……」
「途中で嫌になって、逃げられたら困るからな」
さすが、ヤンデレキャラ――――……!
「いや、逃げませんし!」
拘束から逃れようと試みるけれど、ビクともしない。
「信用できない」
「そ、そんな……んんっ……んぅ……」
再び唇を塞がれた。角度を変えながら吸われ、やがて長い舌を差し込まれた。
あ、舌が……。
ダーフィトの舌は、とても温かかった。
最初はぎこちなく動いていたものの、すぐに別の生き物のように動くようになり、私の咥内をくまなくなぞっていく。
「ん……ぅ……んん……っ……ん……」
き、気持ちいい……!
唇を合わせるだけでもよかったけれど、舌でなぞられるのは、それを遥かに超える快感をもたらしていた。
「……っ……んぅ……ん……んん……」
お腹の奥が熱くなってきた。
触れられてもいない秘部が疼き始め、そこに触れたくなる衝動に駆られる。
「ん……っ」
キスの快感に夢中になっていると、ダーフィトの大きな手が私の胸に触れた。ナイトドレスは薄いから、手の温もりが伝わってくる。
あ……む、胸……胸に触られてる……!
これから身体を重ね合わせるのだから、当たり前の行動だ。それなのに酷く意識してしまい、顔が熱くなる。ダーフィトが唇を離すと同時に目を開けると、私の顔をジッと見てきた。
「な……なんです……か?」
目が慣れてきて、さっきよりもダーフィトの顔がハッキリ見える。
「キミは社交的な女性だ」
「え? はあ、そう……ですね?」
まあ、記憶を取り戻す前はね?
思えば社交的に過ごしている時も、心の奥底で「面倒だわぁ」とか「疲れたから帰りたい」なんて考えていた気がする。
記憶は取り戻していないけど、地がにじみ出していたようね。
「つまりは、そういうことがあってもおかしくはないということだ」
「そういうことって、どういうことですか?」
「調査書には交際経験がないと書いてあったが、いくらでも誤魔化しはきく」
調査されてたんだ……。
「あの、遠回しに聞くのではなく、はっきり直球で質問していただけませんか?」
ダーフィトは下がった眼鏡を元の位置に戻すと、気まずそうに私から目線を逸らす。
「……キミには、こういった経験はあるのか?」
そういうことね!?
「ありませんよ」
即答すると、ダーフィトが逸らしていた目を恐る恐ると言った様子でこちらに向ける。
「本当か?」
「はい」
「社交的なのに?」
「いや、偏見ですよ。結婚するまで貞操を守るのは、貴族令嬢として当然のことです」
守ってない人もいるけどね。
ベアトリスは美しいから、それはもうとんでもなくモテた。お付き合いしたいと言ってくる人はたくさんいたし、夜会の時に一夜限りの関係を求めてアプローチしてくる人もいた。
でも、そんな気にはならない。ベアトリスは公爵令嬢だ。
女性の中では王妃と、母親である公爵夫人の次に位が高い彼女は、厳しく育てられた。
自分の行動の一つ一つに責任が付きまとうことを理解しているため、一時の感情で流され、危うい橋を渡ることはしない。
それでも、ゲームの中でダーフィトから逃げ出そうとしたのは、よほど追い詰められていたのだろう。可哀相に。
「……だが、俺の服を脱がせる時は、妙に冷静で慣れているようだった。あれは他の男の服を脱がせたことがあるからじゃないのか? し、下まで脱がせようとしてきたじゃないか」
下まで……のところで照れだすものだから、こっちまで恥ずかしくなってくる。
「慣れてませんよ! 病人相手ですよ!? 恥ずかしいし、照れていましたけど、我慢して冷静に努めていたんですっ!」
「そ、そうだったのか。確かに、まあ、そうだな……言われてみれば……うん……」
まさか、そこで疑われると思わなかった。
取り合えず、冷静に振舞えていたのならよかった。心の中は大パニックだったけどね。
「ダーフィト様こそ、ご経験は?」
貞操を守るようにしつけられる令嬢たちとは違い、この国の男性は性に奔放なのが現実だ。
婚前交渉はもちろんのこと、結婚後も愛人の一人や二人いることは少なくない。
なんかそれって、不公平よね。
この国には、他にも女性に生まれたというだけで、不利なことはたくさんある。現代日本なら、確実に炎上するだろうということが、日常茶飯事で行われている。
「呪われた男に、抱かれたい女性がいると思うか?」
もう、呪われてないんだし、たくさんいると思うけど……。
実際、ダーフィトの人気は高い。
呪われていた時も、「呪われてもいいから抱かれたい」なんて言っている令嬢はたくさんいたぐらいだし。
でも、本人は気付いてないんだよね……。
「だから、テクニックは期待するな」
「て……っ……テクニックって……」
なんか、そう言われると急に生々しく感じる。
胸元のリボンを外されると、あっという間に前が開いた。
エッチするために特化したナイトドレス、恐るべし……!
左右に開かれ、胸が露わになる。ダーフィトの熱い視線が、そこに集まるのがわかった。
う……思った以上に、恥ずかしい……!
「……っ……あ、あの、ダーフィト……様……カーテンを……」
「カーテン?」
「開けたままにしていて……月が思ったより明るくて……は、恥ずかしいです」
「ああ、ちょうどいい」
「……え?」
ちょ、ちょうどいい?
「キミの身体がよく見えるからな。カーテンを閉めたいのなら、明かりをつけることになるが?」
わざわざ明かりをつける……!?
「な……っ……ダーフィト様、そ、そういうこと……言う……方、なんですか?」
「どういう意味だ?」
「だ、だって、ずっと夫婦の寝室に来なかったし、そういったことには興味がないのかと……この行為も、その、子供を作るために仕方なく……と思っていたんですけど、違うんですか?」
何、言ってるの? 私! 十八禁乙女ゲームのキャラなんだから、性欲がないわけがないじゃない。
「…………そうだな。正直なことをいえば、性的なことに興味はまったくなかった。だが、変わった」
ダーフィトの手が、私の胸に触れる。
「あっ」
直に触れられるのは、服越しの時とはかなり違った。肌の感触が伝わってきて、温もりもさっきより強く感じる。
「女性を抱きたいと思ったのは、これが初めてだ」
「えっ」
「キミのせいだ。責任を取ってもらう」
そ、それって、どういうこと!?
長い指が食い込むたびに、身体がビクビク揺れてしまう。
「んん……っ」
「それにしても、キミの胸は大きいな。俺の手でも包みきれないぞ。こんな大きくて、歩くのが大変じゃないか?」
「……っ……そ、それは……意識したことなかった……ですけど……んっ……んん……っ……肩は……凝りますね……」
「だろうな。これだけの重量をぶら下げていれば、肩も凝るだろう」
下から持ち上げて、タプタプと揺らしてくる。
「お、重さを確かめないでください……」
「妻のことだ。隅々まで知っておかないとな」
胸の重さまでも……!?
指先で胸の先端をスリスリ撫でられると、尖っていくのがわかる。
「ぁ……っ……んっ」
尖るたび、敏感になっていく。そこを触られるのはくすぐったくて、でも、それが堪らなく気持ちいい。
「乳首を弄られるのは好きか?」
「……っ……そ、そんなこと……聞かないでくださ……ぁっ……んんっ……」
「答えにくそうにしているということは、好きということか?」
尖った先端を指でキュッと抓まれ、私はビクリと大きく身体を跳ねあがらせた。
「ひぁんっ!」
耳を覆いたくなるほどの恥ずかしい声が出た。
「そのようだな」
「も……ダーフィト様……ぁ……っ」
満足そうに唇を吊り上げたダーフィトの指の動きが、遠慮のないものに変わっていく。膨らみは淫らな形に変えられ、尖った先端は指先で大胆に弄られた。
「ぁんっ! ぁっ……ぁっ……だ、だめ……ダーフィト……様……っ……んっ……そこ、ばかり……弄ったら……ぁんっ……ぁっ……は……んっ……や……んんっ……!」
ああ、なんて恥ずかしい声……。
止めたくても、次から次へと出てしまう。手の自由がきかないから、物理的に押さえることもできない。
「駄目という割には、とても気持ちよさそうな表情をしているな? それに声もいやらしい」
「も……っ……どうして、そういう意地悪なことを仰るんですか……っ! ダーフィト様の……っ……意地悪……っ! 意地悪、眼鏡……っ!」
頭がぼんやりして、上手い悪口が思い浮かばない。
「意地悪眼鏡ってなんだ……ふっ……ははっ……」
え、そこ、笑うところ? いや、笑った顔、初めて見た。可愛いんだけど……!?
「……可愛いな」
あれ? 私、今、言葉に出してた?
「え?」
「キミは可愛い。人を可愛いと思うのは、生まれて初めてだ」
「…………っっっ!?」
わ、私のこと……!?
嫌われていないのはわかったけど、まさか好意を持たれているとは思わなかった。
「こういう感情は、案外悪くない。いや、むしろ、心地いいな。いい気分だ」
ダーフィトは私の胸を根元から掴み、尖りを強調させたかと思えば、吸い寄せられるように顔を近付け、尖りを口にした。
「ぁ……っ! んん……っ……は……ぅ……っ……ぁんっ……あぁんっ……!」
唇でふにふに可愛がっていたかと思えば、舌で舐め転がしてくる。どんどん快感を与えられ、ドロワーズの中は、グショグショに濡れていた。
「ん……ぁ……っ……ダーフィト……様……っ……ン……ほ、本当に……経験……ない……んです……か? んっ……んんっ」
「俺が嘘を吐いているとでも?」
熱い息が濡れた尖りにかかると、それが刺激となって身体がブルッと震える。手が使えたのなら、彼の頭を掴んで、胸に押し当ててしまいたい衝動に駆られていた。
「だって…………その……期待するなって言ったじゃないですか。その、テ、テクニック……」
ダーフィトが顔を上げて、目を丸くする。
「それは、俺の愛撫が気に入ったということか?」
「……っ……ハッキリ、言わないでください……」
恥ずかしくて目を逸らすと、再び胸を吸われた。
「ぁ……んんっ……は……ぅ……っ……んっ……」
「キミに褒められると、いい気分だ」
「ぁんっ……! ぁっ……ぁっ……」
「ああ……すごいな……弄るたびに、どんどん硬くなっていく……」
唇と舌の感触に夢中になっていると、指が伸びてきてもう一方の尖りを摘まみ転がし始める。
「ダーフィト……様……っ……ぁんっ……は……んん……っ……両方……なんて……ぁっ……んっ……あぁっ……」
「……両方……ああ、そうだ。いいことを考えた」
「い、いい……こと?」
「キミの胸は大きいから、こうすれば、両方同時に口で可愛がることができそうだ」
ダーフィトは私の胸を寄せ、両方の尖りをペロリと舐めた。
「ひゃぅ……っ!」
「ほら、な?」
「そ、それ……いいこと……じゃなくて、淫らなこと……じゃないですかっ……や……んんっ……あぁ……っ」
両方の胸の先端を舌でなぞられ、私は抗うこともできず、与えられる快感をただひたすら貪欲に受け止め続けた。
「…………楽しいな。ずっとこうしていたくなる」
「……っ……ずっと、なんて……身が持ちませ……んよぉ……」
長い時間、胸の先端を可愛がられ続けていた私は、もう身体の力が入らなくなっていた。全身の性感帯が敏感になっていて、ビクビク脈打っているみたいだ。
「どうして……経験がないのに、そんなテクニック……持ってるんですか……?」
「俺の愛撫が上手いのではなく、キミが感じやすいんじゃないのか?」
胸の先端をキュッと抓まれ、私はあられもない嬌声を上げた。
「あぁんっ! わ、わかんない……ですよ……そんなの……」
「経験はないと聞いたが、自分で弄ったことはないのか?」
「ぁ……っ……い、弄るって……何を……」
頭がぼんやりしていて、意味がわからなかった。でも、すぐに気付いた。
……あっ! 一人でしたことがあるかって……意味!?
「この感じやすい乳首や、ここを一人で弄ったことはあるのか? という意味だ」
乳首を指先でなぞられ、ドロワーズ越しに割れ目の間をなぞられた。クチュッと淫らな音が響くと同時に、甘い快感が襲ってくる。
「ひぁん……っ!」
ダーフィトが、弾かれたように指を離す。
え、何? 驚いてる?
「どう……したんですか?」
「まさか、こんなに濡れているなんて……」
「……っ……っ……っ……! も、もう、ダーフィト様は、さっきから、恥ずかしいことばかり言って……っ!」
「いや、今のはキミが、聞いてきたんだろう?」
「それはそうかもしれないですけど……っ……! 〜〜……っ」
「それで、どうなんだ?」
太腿をなぞりながら、ダーフィトが再び尋ねてくる。
「このたっぷり濡れている場所を、自分で弄ったことはあるのか?」
「ん……っ……な、ない……です」
「本当に?」
手が付け根にまでくると、触れてもらえると期待した秘部がヒクヒク激しく疼いた。
「んん……っ……本当です……」
「自分で開発して感じやすいのかと思っていたが、元々だったのか」
「ひ、人を生まれつき淫らな女みたいに言わないでくださいよ」
じとりと睨んで抗議すると、ダーフィトがククッと笑う。
「ふふ。どうしてキミはそんなに面白いんだ?」
「何を笑っているんですか! 何も面白いことは言っていませんよ!」
「いや、面白い」
ダーフィトの笑いのツボがわからない。
まあ、笑った顔が見られたのは嬉しいから、いいけど……なんて思っていたら、ドロワーズの紐を解かれ、ずり下ろされた。
「あ……っ」
足首から引き抜かれ、下半身が露わになった。
う、うわわわわ……想像以上に、恥ずかしい。
ダーフィトは私の両膝に手をかけると、ゆっくりと左右に開こうとしてくる。
「〜〜 ……っ……や……ま、待って……」
恥ずかしさのピークに達した私は、足に力を入れて、なんとか閉じようとしてしまう。
我ながら、往生際が悪い! でも、すごく恥ずかしいんだもん……。
するとダーフィトは、キョロキョロと辺りを見回す。
「え? どうしたんですか?」
「足を拘束するものを探している」
ヤンデレ――……!
「そんなもの、探さないでくださいっ!」
「嫌なのだろう?」
「嫌だからって縛ろうっていう発想がおかしいんですよ! というか、嫌で「待って」って言ったんじゃなくて、恥ずかしいからです……っ!」
「そうなのか?」
「そうなんです! もう、ダーフィト様は、乙女心というものをもう少し学んでください! 心の準備ってものがあるんですよ! ダーフィト様だって、私に下を脱がされて、局部を見せるのは恥ずかしいでしょう?」
……恥ずかしいよね!? だって、熱出した時も下半身を脱がされるのは嫌がってたもんね!?
ジトリと睨むと、顎に手を当て「確かに」と呟いた。
「なので拘束はやめてください。手も外してほしいんですが?」
「わかった。足は諦める」
手は外してくれないんだ。まあ、全部拘束されなかっただけでも、よしとしよう。
「心の準備はできたか?」
ダーフィトがまた膝に触れる。
「い、いいです……よ」
本当はまだ心の準備なんてできていないけれど、いつになったらできるかわからないから、そう答える。
「あっ! でも、あんまり見ないでくださいね!?」
「…………」
「だ、だんまりなんて狡いじゃないですか……っ……あっ!」
膝を左右に開かれ、とうとうダーフィトの眼前に秘部を露わにしてしまう。あんまり見ないでとお願いしたのに、ダーフィトの視線はずっとそこを見ている。
顔から火が出そうだった。
「や……っ……ダーフィト様……っ……見すぎです……っ」
「……教師から聞かされていた話と、全然違う」
「ど、どういうこと……ですか?」
「女性の性器に夢を見るな。男性器がグロテスクなように、女性器も同じだと聞いていたが、こんなにも綺麗じゃないか」
「な……っ……」
どんな教育をしてるのよ……っ!
「朝露に濡れた薔薇みたいだ。いや、朝露にしては濡れすぎだな。土砂降りの後の薔薇だな」
「例えないでください! 薔薇とか言わないで! 土砂降りとかやめてっ! うう、もうぅぅぅ……っ!」
「牛の鳴き声か?」
「こんな時に牛の声真似なんてするわけがないじゃないですかっ!」
ダーフィトはまた笑う。
この人、本当は結構笑う人なんだ。笑った顔、可愛いんだけど……。
足の間から見える笑顔に見惚れていると、割れ目の間を指でクパリと広げられた。
「きゃ……っ」
「ここが陰核か。思ったよりも随分と小さいんだな? 人によっては大きさも違うと聞いたが、キミはどうなんだろうな」
「し、知りません……比べたことなんて、ないですし……そもそも、他の人のなんて見たこと……ないですから……」
「そうか、プクリとしていて愛らしいな」
か、観察しないで〜……!
恥ずかしくて、顔から火が出そうだ。
羞恥心でどうにかなりそうになっていると、ダーフィトの指がそこに触れた。
「ひぁ……っ……ぁっ……ぁっ……んんっ……だ、だめ……そこ……」
撫でられると、腰が震えるほどの快感がやってくる。
「女性はここに触れられるのが一番気持ちいいと聞くが、本当みたいだな」
ダーフィトは楽しそうに、私の敏感な粒を撫で続ける。
「ぁんっ! ぁっ……ぁっ……! んんっ……ぁんっ……は……ぅ……っ……んんっ……だ、だめ……おかしくなっちゃ……うぅ……っ……あぁ……っ……は……んんっ!」
あまりにも刺激が強すぎて、おかしくなりそうだ。この快感をどう受け止めていいかわからない。
自分が自分じゃなくなりそうで怖い。でも、もっとこの感触を味わいたい。
「可愛い声だな。そんなにいいか?」
「ぁ……っ……ぁっ……気持ち……ぃ……んんっ……やんんっ……ぁんっ……あぁっ」
足元から何かがせり上がってきていて、経験はないけれど、これが頭の天辺までいけば、さらに気持ちよくなれると本能が教えてくれていた。
「では、こうされるのはどうだ?」
未知の刺激に翻弄されていると、ダーフィトが足の間に顔を埋めて、割れ目の間を舌でなぞり始めた。
「ひぁんっ! あ……っ! う、嘘……そんなとこ……舌でなんて……ぁんっ……あぁんっ! ぁっ……ぁっ……は……んんっ……」
舐められるたびに身体がとろけて、力が入らない。頭がぼんやりしていくのとは反比例して、性感帯が酷く敏感になっていく。
「教師から習った時は、口淫なんて冗談じゃない。気持ち悪いと思っていたのに、キミのはすごくしたくなった……ちっとも気持ち悪くない……むしろ、ずっとこうして舐めていたい……」






☆この続きは製品版でお楽しみください☆



amazonで購入

comicoコミカライズ
ガブリエラ文庫アルファ
ガブリエラブックス4周年
ガブリエラ文庫プラス4周年
【ガブリエラ文庫】読者アンケート
書店様へ
シャルルコミックスLink
スカイハイ文庫Link
ラブキッシュLink