めちゃモテ御曹司は
ツンデレ万能秘書が可愛くってたまらない
【本体685円+税】

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●著:小出みき
●イラスト:小禄
●発売元:三交社
●発行元:メディアソフト
●ISBN:978-4-8155-2059-5
●発売日:2020/12/25

守ってあげたくなった。
恋に落ちたのかもしれない。


秘書の壺井祢々は急遽、新副社長で御曹司の東雲遠流に付くことを命じられるも、彼に会って驚愕する。半年前ヤケ酒からうっかり一夜を共にした男だったのだ。チャラ男のイメージに反し難航する交渉を纏めるなど有能さを発揮する彼は、祢々を運命の人だと口説く。「クールな万能秘書が、俺に抱かれてトロトロに蕩けていくの…見てるとめちゃくちゃ昂奮する」素直になれない祢々だが、彼に溺愛されてだんだんと絆されてしまい…!?




「大好きだよ、祢々さん」
 こんなストレートに愛情を示されたのは初めてで、照れくささのあまりぷいっとそっぽを向いてしまう。
「祢々さんはツンデレさんだなぁ。ほんとかわいい。ねぇ、キスしていい?」
「い、いちいち訊かなくてもいいわよっ」
 眉を吊り上げると、遠流はフフッと笑って唇をふさいだ。
 緩急をつけて唇を吸いねぶられ、恥ずかしさと心地よさとで混乱して逆に固くなってしまう。そんな祢々を優しく抱きしめ、遠流はさまざまな角度から祢々の唇を吸ったり舐めたりした。
 なんだか大型犬に懐かれて、喜び勇んで口をペロペロされているような気がしてくる。
 埒もない想像をしているうちに、次第にこわばっていた身体からも力が抜け、促されるままに唇を開いて彼の舌を受け入れていた。
「……祢々さん、俺とキスするの、好き?」
「ん……」
「これからうんといっぱいしようね」
 甘い囁きと蕩けるような感触に、ぞくぞくと身体の中心がわなないた。
 唇がじんわり痺れるほど、遠流は接吻を繰り返した。いつのまにか祢々の瞳は潤み、とろんと蕩けている。その様を愛おしそうに見つめ、遠流は祢々の腿を優しく撫でさすった。
「あっ……」
 甘えるような声が洩れ、祢々は顔を赤らめながら胸を弾ませた。意識しなくても、そっと愛撫されると上擦った声が出てしまう……というより、止められない。
 ストッキング越しに腿の内側を撫でていた手が次第に付け根のほうへ移動して、ショーツのくぼみを指先で辿る。
「んっ」
 びくっと祢々は身体を揺らした。
「感じる?」
 問われるままにがくがく頷く。いつのまにか遠流にすがりつくような格好になっている。彼は祢々の耳朶に舌を這わせながら囁いた。
「ココとか……どう?」
 布地越しにとりわけ敏感な花芽を指先でくすぐられ、祢々の身体がビクビク跳ねる。
「い……、いぃ……っ」
「気持ちいい?」
「んっ、んっ」
 広い胸板に顔を埋め、祢々は無我夢中で頷いた。どうして遠流に触れられるとこんなに感じてしまうんだろう……。そんな疑問も、すぐに快感に呑み込まれてしまう。
 下腹部がきゅうきゅう疼き、祢々は達した。
「ふふ。祢々さん、感じやすいね。かわいいな」
 祢々はぼんやりと目を瞬いた。感じやすいと言われるなんて、思ってもみなかった。自分はてっきり不感症なのだとばかり……。
 褒めるように甘いくちづけを与えられる間にも、彼の指は軽く引っかくようにくぼみを撫でている。  ショーツのクロッチ部分はすでにしっとりと湿り気をおびていた。
 薄い生地を破かないように、遠流は慎重な手つきでストッキングを脱がせた。次いで、うなじに唇を這わせながらカクテルドレスのファスナーをゆっくりと下ろしていく。
「しわになるといけないからね」
 そう言って遠流は脱がせたカクテルドレスをまめまめしくクローゼットのハンガーにかけた。ついでに自分の服も脱ぎだしたので、慌てて目を逸らす。
 ブラとショーツだけなのが今さら恥ずかしくなって胸を腕で隠してソファの隅で縮こまっていると、戻ってきた半裸の遠流に抱き上げられて焦った。
「ま、待って。シャワー、とか……は……?」
「俺は後でいい、っていうか後回しにしたいんだけど。ご命令なら浴びてくるよ」
「め、命令じゃなく。遠流が……いやじゃないかと思って」
「祢々さんはキレイだし、いい匂いだ」
 耳元に鼻を擦りつけられ、祢々は真っ赤になった。
「フローラル……かな。フリージアっぽい香りだ。香水?」
「あ、オーデコロン……ちょっとだけ」
 時間が経ったからもうほとんど香りは飛んでしまったはずだが。
「ちょっ……そんなかがれると恥ずかしいからやめて!」
「うーん、いい匂い。祢々さんの香りだ。たまらないな」
 そのまま寝室へ連れて行かれ、キングサイズのベッドにそっと下ろされた。すでにターンダウンも済み、寝やすいように整えられている。
 遠流は甘く情熱的なキスを繰り返しながら祢々の下着を取り去り、剥きだしになった乳房を掌で大切そうに包んだ。
「祢々さんのおっぱい、かわいいな」
「ち、小さい……でしょ……」
「いや、絶妙なサイズ感だよ。しっくりと手になじむ」
 囁いて彼は、きゅっと先端を摘んだ。ぴりっとした刺激が走り、びくんと肩をすくめる。くりくりと左右に紙縒られると、敏感な乳首はたちまち凝って、つんと勃ち上がった。
 遠流は身をかがめ、もう片方も同じようにしながら乳首周りを丹念に舐めたどった。舌先で弾いたかと思うと口に含んでちゅぅっと強めに吸い上げる。
「ぁ……ん……」
 ぞくぞくっと快感が駆け抜け、祢々は顎を反らしてうっとりと吐息を洩らした。両方の乳首を味わい尽くすと、彼は祢々を背後から抱きかかえ、円を描くように乳房を捏ね回した。そうしながら首筋にねっとりと舌を這わせ、耳朶を甘噛みする。
「や……ぁ、くすぐったぃ……」
「気持ちいい、だろ?」
「ん……」

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